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グレープフルーツ(Grapefruit)

原産地  西インド諸島
科名   ミカン科
特徴   木本
抽出部位 果皮
抽出方法 圧搾法
成分   リモネン、ミルセン、ヌートカトン、β-ピネン、シトラール、シトロネラール、オクタナール、デカナール

「グレープフルーツ」のご紹介

 すっきりしたい時に食べたい果物で最初に「グレープフルーツ」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。今では、どこの小売店でも見かける「グレープフルーツ」ですが、この果物は発見されてからまだ300年は経っていない新しいフルーツなのです。

「グレープフルーツ」は、どんな植物?

 ミカン科の常緑樹で、栽培されている木は5~6mくらいの樹高ですが条件が良ければ10m以上にも育ちます。他の柑橘類と似た白く少し厚みのある花は、良い香りを放ちます。一番の特徴は、柑橘類の中でも大き目の果実がブドウの房のように実ることです。これが「グレープフルーツ」の名前の由来であることはよく知られています。果実は酸味と甘み、苦味があり、おおまかに分けて実が白いものとルビー系と言われるピンクの2種類があります。精油を採るのは主にホワイト系で、ルビー系の物は苦味が少なく食べやすい果実になります。「グレープフルーツ」は、文旦とオレンジの自然交配で生まれた事が分かっていますが、現在では「グレープフルーツ」と交配した新種の柑橘類がいくつも生まれています。

「グレープフルーツ」の主な産地

 西インド諸島の一つバルバドス島が「グレープフルーツ」が発見されたと言われる島国です。カリブ海の東の端に位置し、島の東側は広大な大西洋が広がっています。16世紀にスペイン人がこの島に現れましたが、植民地にはしませんでした。その後イギリスの貴族が植民地化して、現在はイギリス連邦王国の中の一つの国となっています。水が豊富にあったことからサトウキビを主とする農業が経済を支えてきました。現在は、治安の良さと美しいサンゴ礁やリトルイングランドと呼ばれる街並みが観光資源となり、この国の経済を潤しています。

「グレープフルーツ」の香りと特徴

 瑞々しくさっぱりとした香りの「グレープフルーツ」精油は、果実の皮を絞る圧搾法と言う方法で採っています。簡単に言うと、柑橘類の皮を折り曲げてつぶすと液体が出てきますが、それが精油です。昔は手作業で絞っていましたが、現在は機械を利用しています。柑橘類の香り成分は皮の奥にあり、「グレープフルーツ」の皮は厚いので果皮の量に対する精油の産量は少なくなります。しかし、果実の生産量は多いので精油の価格は安定しています。

「グレープフルーツ」の使い方の例

気持ちを軽く

 「グレープフルーツ」の香りは、様々な要因で沈み込んでしまった気分を引き上げ、明るく軽やかにしてくれます。また、緊張しすぎている神経を落ち着かせてくれる効果も望めます。他にも、玄関先などに香りを漂わせておくと、訪れる人に良い印象を与えることもできるでしょう。

脂性の肌に

 汗をかきやすくニキビや吹き出物ができやすい方にお勧めです。皮脂の分泌を抑えて肌のトラブルを予防することができます。更に、デオドラント効果もあるので、体臭の予防や体臭を抑えることも期待できます。ローションやボディシャンプーなどで活用してみてください。

皮下脂肪のケアに

 セルライトは皮下脂肪が硬くなり老廃物を溜め込んでしまって出来てしまうモノです。外見が良くない事はもとより、そのままにしていると益々老廃物を溜め込んでしまいます。「グレープフルーツ」には血行を促進する成分が含まれ、リンパの流れを促す効果もあり、老廃物を体外に排出する手助けをしてくれます。気になる部分をマッサージしたり、バスソルトに精油を垂らし、入浴に活用したりしてください。

「グレープフルーツ」を使用する時の注意点

光毒性

 「グレープフルーツ」の精油には光毒性があります。肌に使った場合は日光や紫外線に当たらないようにしてください。赤くなったり痒みや痛みを伴ったりすることがあり、ひどい時にはかぶれてしまい事があります。マッサージや入浴に使う場合は、夜や就寝前がお勧めです。

皮膚刺激があります

 敏感肌の方は濃度を下げて使ってください。パッチテストを行ってから使用する事を推奨します。肌に不快感や痛みなどが生じた時には使用を中止してください。入浴に使う場合は、乳化剤や少量の植物油に混ぜると肌に優しくなります。

薬を飲んでいる方

 血圧の薬や抗てんかん薬、催眠薬など薬を飲んでいる方は使用しないでください。グレープフルーツジュースと一緒に薬を飲んではいけない事はよく知られていますが、精油はその植物を凝縮したものです。一緒に使うと薬が効きすぎたり、思わぬ副作用を起こしたりする可能性があるので、精油の使用に際しては薬剤師や医師の指示を仰いでください。

「グレープフルーツ」のまとめ

 「グレープフルーツ」は人工的に作り出された果物ではありません。自然に交配した柑橘類のいわゆる雑種と言える植物です。発見されてから300年経過していない事は先に述べましたが、食用にされるようになってからもまだ200年も経っていません。そんな果物界のニューフェイスである「グレープフルーツ」は、まだまだ研究の余地が残されていて、最近の研究では香りを嗅ぐだけで脂肪燃焼を促す効果を望めることがわかってきました。「グレープフルーツ」は爽やかな香りと苦味を伴った甘酸っぱい味があり、学名が示す通り「楽園の柑橘」の名にふさわしい果物と言えるのではないでしょうか。

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