原産地 インド・中国
科名 ミカン科
特徴 木本・高木
抽出部位 果皮
抽出方法 圧搾法
成分 リモネン、α‐ピネン、ミルセン、サピネン、オクタナール、デカナール、ゲラニアール
「オレンジ・スイート」のご紹介
世界で一番多く栽培されている果物はオレンジをはじめとする柑橘類です。
栽培が容易な上に病気などにも強い植物で品種改良も古くから進められ、多くの品種が世界中で栽培されています。
大まかに分けてスイートとビターのオレンジがありますが、ここではスイートのオレンジをご紹介します。
「オレンジ・スイート」は、どんな植物?
インドの北東部に位置するアッサム地方が原産とされています。
日本には明治時代に伝わってきました。
柑橘類とかシトラスとか呼びますが、植物学において正確には「みかん科みかん属」です。栽培が簡単でとても有用な果物だったことで、栽培地に適応したものを品種改良することが各地で進められました。
そのおかげで、もともと種類の多かった柑橘類の品種がさらに増えていきました。
オレンジの中でも特に多く栽培され、知名度の高いものがバレンシアオレンジやネーブルオレンジです。
日本では、晩春から初夏にかけてよい香りのする白い花が咲き、冬から春にかけて収穫することが出来ます。
寒さには若干弱いのですが、暑さには強い植物です。
また、虫が付きにくいことから薬剤もあまり使わなくてもよいようです。
「オレンジ・スイート」の主な産地
原産はインドの北部、ヒマラヤ山脈の麓になるアッサム地方です。
現在のスイート系オレンジはイタリアやスペインなど南ヨーロッパ、アメリカ合衆国やブラジルなど中部アメリカで多く栽培されています。
日本では主にネーブルオレンジが瀬戸内などで栽培されていますが、マンダリン系の温州ミカンが圧倒的に多く作られています。
温暖な地域であれば育つので、特に寒い国を除けば世界中で栽培されていると言っても過言ではありません。
「オレンジ・スイート」の香りと特徴
良質な胡麻油や亜麻仁油と同じく低温圧搾と言う方法で抽出されています。
熱を加えずに圧力をかけるだけでオレンジの皮を絞ります。
ほとんどの人が知っている爽やかで少し甘みのある香りがします。
オレンジジュースの副産物として採取されていますが、オレンジオイルは香りを楽しむこと以外にも用途が多くあります。
このオイルにはリモネンと言う成分が多く含まれていて、ゴムや発泡スチロールを溶かす性質があります。
近年では、これを利用して洗剤として使われるようにもなっています。
また、子供向けや特に苦い薬に混ぜて飲みやすくするための矯味剤(きょうみざい)としても活用されています。
「オレンジ・スイート」の使い方の例
胃腸を整える効果がある
お腹や腰をマッサージする時に使われています。
みかん属の皮は陰干しをしたものを陳皮(チンピ)と言って、生薬としても使われ食欲不振などに用いられています。
血行を良くする
血流を良くする効果があり、新陳代謝を促すことが期待できます。
オイルをかかとやひじにつけてマッサージすると角質が取れてすべすべになります。肌のくすみを取ることもできます。
気分を明るくする
爽やかな香りで落ち込んだ気分を回復することが出来ます。
コットンや小さいガーゼなどの布地に少量をしみこませて傍らに置くと、周りに良い香りが漂い明るい雰囲気を演出することが出来ます。
「オレンジ・スイート」を使用する時の注意点
劣化しやすい
「オレンジ・スイート」オイルは空気に触れると酸化しやすい性質を持っています。
そのため、開封したら早めに消費したほうが良いでしょう。
新鮮なものは綺麗で鮮やかなオレンジ色をしています。
劣化すると色が落ち、香りも薄くなってしまいます。
敏感肌の方は注意が必要です
一部の種類では光毒性と言って、紫外線に当たると肌に炎症などを引き起こす場合があります。
「オレンジ・スイート」は光毒性が無いと言われていますが、肌が敏感な人は薄めて使われる方が良いでしょう。
「オレンジ・スイート」のまとめ
フルーティな香りと聞いて最初に思い浮かべるのがオレンジの香りではないでしょうか。古くから親しまれている果物で、甘さと程よい酸味があり、フレッシュな物をそのまま食べることは元より、料理やお菓子にも使われてきました。
万人に好まれる「オレンジ・スイート」の清々しい香りは、日々の生活の中の様々なシーンで使われています。
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