原産地 インド・スリランカ
科名 イネ科
特徴 草本
抽出部位 葉
抽出方法 水蒸気蒸留法
成分 シトラール(ゲラニアール+ネラール)、ゲラニオール、リモネン
「レモングラス」のご紹介
レモンよりもレモンらしい香りがすると言われる草があります。ハーブティーや料理にも使われる「レモングラス」は、生のままでもドライハーブとしても爽やかな香りがします。この植物から採れる精油は、お菓子や加工品など様々な食品の香料としても世界中で利用されています。
「レモングラス」は、どんな植物?
イネ科の植物で、茅や稲の葉の様な細い葉が密集して生えています。草丈は1~1,5mくらいに育ちます。夏から秋にかけて川に生える葦のような茶色の小さな花が咲きます。日本でも育ちますが、高温で日当たりのよい所を好む植物なので、露地栽培で開花する事は稀です。精油の産地地域は熱帯域が多く、その地域での「レモングラス」はとても早く成長します。その為、精油を採るための刈り取りは1年に2回、多い時には3回も行われています。
「レモングラス」の主な産地
インドやスリランカなど東南アジアが原産地と言われ、現在も「レモングラス」の栽培が盛んな地域です。葉をちぎると爽やかなレモンの香りが広がります。この香りは原産地地域のスープやカレーなどの料理やハーブティーに古くから使われています。また、生の葉には酸味もあるので料理のアクセントにも使えます。例えば、タイ料理のトムヤンクンには欠かせないスパイスハーブです。ベトナム料理のフォーに似たブンボーフエと言う麺料理にも、赤唐辛子と共にレモングラスは味の素材として必須の材料です。
「レモングラス」の香りと特徴
刈り取った葉を水蒸気蒸留法で精油を採り出しています。爽やかなレモンの香りですが、産地によって香りの成分に違いがあります。インドやスリランカなど東南アジアでも東側の地域で採れる精油は、酸味が強くレモンよりも濃い香りです。西側のマレーシアやインドネシア産の「レモングラス」は優しいレモンと草のような爽やかな香りがします。レモンの様な香りの成分はシトラールと言って、空気や日光に当たると精油中の含有量が減ってしまうので注意が必要です。
「レモングラス」の使い方の例
精神疲労の回復に
「レモングラス」の香りは、長時間神経を張りつめていて疲れてしまい注意力が散漫になってしまった時などに有効です。「ドライバー精油」とも呼ばれることがあり、高速道路での長距離走行など単調な車の運転時に使ってみてください。スッキリした香りがおろそかになった注意力を取り戻してくれます。もちろん休憩も必要です。
体力の回復に
筋肉の疲労や関節痛などに効果があります。血流を促し、鎮痛作用もあるので、肩こりや筋肉痛、運動後のケアに利用してください。入浴剤に使って、ゆっくりとしたバスタイムを楽しんでください。爽やかな香りは一日の神経疲れも癒してくれるでしょう。
虫よけに
古来より「レモングラス」の産地では虫よけとしても使われてきました。「レモングラス」の香りは、日常生活の空間にいる不快な害虫を寄せつけない効果があります。虫よけスプレーやお掃除の時に活用してください。
「レモングラス」を使用する時の注意点
皮膚刺激
「レモングラス」精油が直接肌に付くと、痒みが出たり赤くなったりすることがあります。特に敏感肌の方は注意が必要です。香りと作用の強い精油でもあるので、しっかり薄めても効果はありますので、低濃度で利用してください。入浴時には乳化剤や植物油で薄めてから使ってください。
使用を控えた方がよい方
眼病のある方
眼圧を上げる可能性があります。特に緑内障の方は利用を控えた方がよいでしょう。
妊娠中の方
子宮の筋肉を収縮させることがあるので、使用しないでください。
イネ科アレルギーのある方
「レモングラス」はイネ科の植物です。お米などにアレルギーのある方は使わないでください。アナフィラキシーショックを起こす可能性も否定できません。
「レモングラス」のまとめ
「レモングラス」が自生している地域では昔から様々に利用されてきた植物です。蚊やノミなどの、不快な症状を引き起こす害虫を寄せ付けないように「レモングラス」の葉を居住空間にぶら下げていました。また、発熱や感染症の手当にも使われていた薬草でもあります。爽やかな香りが食欲を増し、生の葉には酸味もあるので暑い地域の料理にも良く使われています。消化を助ける効果もあるので一石二鳥のハーブです。このように多様な使い方がされている「レモングラス」は、生活密着型と言っても過言ではないハーブではないでしょうか。
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