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パチュリ(Patchouli)

原産地  インドネシア・フィリピン
科名   シソ科
特徴   草本
抽出部位 葉
抽出方法 水蒸気蒸留法
成分   パチュリアルコール、パチュレン、α-ブルネッセン、ノルパチュレノール

「パチュリ」のご紹介

 「パチュリ」と言う名に聞き覚えのある方は少ないのではないでしょうか。古くからアジアでは利用されてきた薬草ですが、精油として使われるようになったのは割と最近のことです。「パチュリ」は名わき役と言える精油です。

「パチュリ」は、どんな植物?

 シソ科の低木に分類される植物です。樹高が1m弱ほどに育ち、葉は紫蘇に似て縁がギザギザになっています。開花期は9~10月頃で、紫色の小さな花が穂の様になって咲きます。花にも香りがありますが、木についた葉からは香りが立ちません。気温の高い所を好む植物ですが、直射日光を嫌うので、熱帯の林の中などに自生しています。食用にはしませんが、精油を採る以外には乾燥させた茎や葉を霍香(かっこう)と言い、夏風邪など夏場の体調不良に効く漢方薬の材料として利用しています。

「パチュリ」の主な産地

 インドの南部やインドネシア、フィリピンなど、アジアの亜熱帯域が原産とされています。「パチュリ(パチョリまたは、パチュリーとも言います)」とは、この地域で使われるタミル語で「緑の葉」を意味しています。「パチュリ」は肥沃な土地でないと育ちにくく、日当たりの良い所を好みますが、直射日光は嫌うと言う育成条件の難しい植物なので、亜熱帯の明るい林などで栽培されています。特に、インド共和国の南部で標高が1,000mくらいの小高い場所で栽培されるものが高品質と言われています。

「パチュリ」の香りと特徴

 「パチュリ」の精油は、葉を水蒸気蒸留法によって時間をかけてゆっくりと抽出されます。刈り取ったばかりの葉にはほとんど香りがありません。乾燥してから軽く発酵させたものを使います。葉は年に2~3回は刈り取られますが、雨季に収穫されたものから採れる精油が上質と言われています。「パチュリ」の香りは独特で、雨上がりの林の土の匂いのような感じがします。一般には「墨汁の匂い」とか「土の匂い」と形容されます。粘性が高く揮発しにくい精油で、香りが長時間保たれる特性があります。精油は新鮮なものが良いとされていますが、「パチュリ」の場合は時間が経つにつれて香りが熟成されると言う特徴もあります。

「パチュリ」の使い方の例

ほっと一息つきたい時

 仕事やプライベートで忙しい時や悩み事がたくさんある時など、気持ちに余裕が無くイライラするような時に役立つ香りです。大地に包まれるような温かい香りは、ちょっと立ち止まって心を落ち着けることができるでしょう。

身体全体の不快感に

 血流やリンパの流れを促す効果があります。血行がよくなると身体を温めることができるので、冷え性やそこから引き起こされる様々な不調を整えてくれます。マッサージやアロマバスで体調を整えてください。

荒れ性の肌に

 乾燥してカサつく肌や湿疹、手荒れなどに効果があります。また、抗菌作用もあるので、ニキビや吹き出物のケアに有効です。手作りのクリームなどで手当てをしてみてください。虫刺されにも効果があります。

「パチュリ」を使用する時の注意点

妊娠中の方

 若干の収れん作用があるとされていますので、妊娠初期の方は使用を控えたほうがよいでしょう。中期以降の方も注意が必要です。

香りに特性があります

 独特のくせのある香りがとても強く、長時間にわたって香ります。ブレンドする時に使うと香りに深みを増し、香りが消えるまでの時間を長引かせることができますが、「パチュリ」の量が多いと他の匂いをかき消してしまいます。ごく少量から試しながら使ってみてください。

「パチュリ」のまとめ

 シルクロードが繁栄している頃に、アジアから上質で貴重な絹製品やカシミアのショールなどがヨーロッパ各地へと持ち込まれていました。長い時間をかけて運ばれる間には布地に虫が付くことが度々ありました。それを防ぐために使われたのが「パチュリ」の葉で、絹やカシミアの間に乾燥した葉を挟んで運んでいきました。その間に「パチュリ」の独特の香りも布地にしみ込み、その匂いは確かな品質の証にもなっていました。また、特有の香りは厳かな雰囲気を作り出す役目を果たすことができるので、寺院などで古くから使われるお香の原料の一部にもなっています。現代では「パチュリ」の主な香り成分であるパチョロールが、ガンの化学療法に使われる薬を作るために使われることもあります。これからも、先人の知恵と現代の研究によって「パチュリ」の可能性はまだまだ広がるかもしれません。

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